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 最近ちょくちょく見かける議論の中で、blogの『お客様』と『参加者』について考えることがあった。まあ、元の議論はblogとはまったく関係ないんですがね。あれです、同人がどうとかいうはなし。それに関しては、何と言うか、飲み会に本気で『飲み食い』に行ってる人たちと『雰囲気』を楽しむ人たちの間で亀裂があるなぁと感じたのですが、まあそれに関しては置いておいて。

 以下の話はあくまでblogにおけることで、同人即売会の場合、特に『参加者』が負担する資金面と対価の関係や場の提供者などの関係で色々と違いが出てきます。安易に同一視はしないでください。まあ『お客様』が周辺事情を調べない、というあたりは同じだと思いますが。



 僕の個人的な意見として、blogのコメント欄と言うのは議論に向いていないと言うことがあります。いくつか理由はありますが、その一つとして今回の話にかかわるのが、オープンすぎると言うことです。所謂『お客様』でも参加できてしまうあたりですかね。それを書いている人がどういう立場でどういう思考でどういう書き方をするのか調べる気もない人たちです。
 blogのコメント欄と言うのは極論を言うと身内向けです。さっきの言い方で言うと『参加者』向けです。そのエントリーがどういう流れでどういう思考の元にどういう書き方で書かれているかわかっている人なら、ぱっと見てどういう気で言っているのかある程度分かるので、気楽にレスポンスでき、その結果を見ることができるコメント欄と言うのは大変便利でしょう。
 しかし、『お客様』はそんな周辺事情なんて調べず、その一つのエントリーに集中し、そのエントリーから得られた情報と自分の中にある自称常識だけでコメントしてしまいます。そしてその様に書かれたコメントも不特定多数に見られるわけで、同様に噛み付かれたりします。少数ならまあ生暖かい目で見ていればいいですが、数が増えてくると噛み付いていくコメントが数珠繋がりになっていって、収拾が付かなくなります。挙句便乗する馬鹿も出てきて、大元の議論は灰になってどこかへ飛んで行ってしまいます。
 エントリーは一つで完結しているべきと言う人も居るでしょう。まさしく『お客様』の理論です。
 確かに、モノを読む前に金を取るようなプロならそうであるべきでしょう。しかし、blogを書いている人間は基本的にプロでは在りません。エントリーを読む前に強制的に対価をとったりは、基本的には出来ません。アフィリエイトにしても、ダミーのリンクから飛ばすような事をしない限りは、言葉巧みに誘導してクリックさせたいと思うようなエントリーを書くなり、何なりしなければいけません。
 まあ、最近は宣伝したらお金を出すというようなものもあるそうですが、個人的にどうなのかなぁと思います。お金をもらわなくても宣伝したいと思うようなものを作る気がないのかと思ってしまうので。
 ともかくそういうわけで、コメント欄に書き込む人は、『お客様』であることは歓迎されません。もちろんblogを書く側が何の配慮もする必要がないとは言いませんが。
 むしろ、コメントに書き込んだ時点で、それ自体がコンテンツの一部になるわけで、本人がどういう気であっても『参加者』とみなされるわけです。それが適切でない言葉遣いであった場合はもちろん、周辺部ですでに言及されている内容だったりした場合も、分かっている人間にとっては、なに言ってんだこいつ、と言う事になります。コメントを書き込む段階での『お客様』気分は、ハッキリ言って害悪にしかなりません。

 ここら辺の『お客様』が要る理由は、まあ『参加者』になる敷居が下がったせいでしょう。結果、どれだけ敷居が下がっても『参加者』になる気がない限り『お客様』のままである事に気付かず、『参加者』の領域に踏み込んでしまう事態が起こったんだと思います。所謂web2.0のまやかしに引っかかったという感じですかね。『お客様』はどこまで行っても『お客様』のままです。
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